雨漏りより怖い「内部結露」とは… | 2013/7/15 |
先日、外壁のサイディングが剥がれてきているとのお問合せを頂き、現場に駆けつけました。
問題の外壁を確認したところ、サイディングが完全に浮き上がってきてしまっておりました。今にも剥がれて落ちてきてしまいそうな危険な状態です。ではなぜこのような事になってしまったのでしょうか?
原因はズバリ「内部結露」です。一昔前の建物は、現在の新築基準の「通気工法」が採用されておらず、俗にいう「直張り」でした。柱に直接サイディングが施工されている為、内部結露により発生した水分がうまく排出されずに、まるで雨漏りのような状態になってしまいます。このような状態が続くと、壁体内にカビが発生しサイディングや柱などを腐らせてしまいます。目に見えない壁の内側で信じられない出来事が起こっていたという事になります。
下の写真はサイディングを止めつける金具です。通常サビる事のない部材ですが、完全にサビついてしまっております。内部結露によりサイディングを留めつけている金具が腐食し、剥がれてきてしまったという事になります。
このお住まいは只今弊社にてサイディングの張り替え工事中です。通気層を作り、結露のない工法にて改修していきます。
詳細は後日施工例にて報告させて頂きます。
株式会社 MKデザイン
神奈川県厚木市妻田北4-8-10